デジタルネットワーク時代のデジタル広告では益々特定の個人に対してのアプローチが可能になってきました。

 

いつ?

どこで?

だれが?

何を?
何故?
どの様に?

どうしたい?

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私たち個人が毎日インターネットを利用することで、それらを時系列で集積したビッグデータと、進化し続けているディープラーニングがそれを可能にするのです。

 

これまで広告分析に使われていた属性分析、デモグラフィック分析、行動分析などはかなり高い確率で個人を特定できるようになるでしょう。もはや、そんな分析は不要になるかも知れません。


アマゾンで買い物した時のお勧め機能や、Googleで特定のワード検索した結果、嫌になるほど特定ワードに関連した広告を目にする経験は皆ありますよね。


これからは益々、私達が思考する一歩先を提案してくるようになるでしょう。
でも、考える前に提案されるとなると私はお金を用意して選ぶだけ?

もはや広告と言うより私達の思考・行動パターンを知りつくした水先案内人が消費行動を促してくれようになるのですね。顔認証技術の精度が高度化すれば、まさに特定の個人へのアプローチは鬼に金棒で、私は増々モノが増えるばかり。

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でも広告がどんなに無駄なく効果的な提案してくれたとしても、私は自分で考える時間がなくなるのは寂しいと思っています。

 

アナログ時代の広告には媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等)を介してメッセージの送り手と受け手に距離感のような余白部分がありました。


つまり、立入禁止区域には決して入らないという暗黙のルールが守られていたように思うのです。(アナログだから当たり前ですが)

 

最新テクノロジーの使い方が、広告と個人の間にあった余白を壊し始めているように思います。

 

テレビからしつこいくらい○○リバブルという不動産会社のCMが流れてきます。でも相変わらず私との距離は縮まっていない。だから不動産会社に嫌悪感は感じない。

 

やっぱりテレビCMが好きだなあ。 


  
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