地名は、先祖代々から受け継がれてきたその土地に、何らかの意味のある名前が付けられているのが一般的です。
だから今住んでいる地名にちょっと興味を持って、由来や意味を調べてみると面白いことが分かるかも知れません。
そのことをイギリス地名協会代表だったマーガレット・ゲルリング氏(1924年11月29日〜24日、2009年4月24日)は「Signpost to the past」(過去への道しるべ)という本で、その土地に住む人は、先祖の大事な地名を受け継ぎ未来に向けて継承していく必要があると言っています
古代ローマ人は、それぞれの土地が受け継いできたものを“土地の精霊”ゲニウス・ロキと呼んでいたそうです。
私の生まれた故郷にも、現在家族で住んでいるこの近辺にも、代々受け継がれたであろうその土地に縁(ゆかり)の地名だという事は何となく知っています。
地名には地域性が強すぎて、漢字そのものが全く読めない地名もあります。
よくクイズ番組で出題される珍名もありますよね。
1962年の住居表示法施行でそれまで日常生活・経済活動や行政事務の障害となっている地域が、町、字(あざ)の区域の合理化によって新しい地名が付けられまし。その結果、それまで使われていた地名が消滅しています。
既に国民の大半が旧地名を知らない世代になりつつあり、クイズ番組で出題されるとき以外旧地名を知らなくとも何ら困ることはないでしょう。近年では平成の大合併で多くの地名が消えてしまいました。
地名に限らず、代々受け継ぐと言うことを考えたとき、私が先祖から受け継ぎ、子供や孫世代に受け継ぐものは何だろう?って考えてみました。
そして孫に恵まれたことで、数百年、数千年、数万年、いや数億年の彼方のご先祖様から一度も途絶えることなくDNAを継承しているという事実に、気がついたのです。
数億年前に存在していたご先祖様の遺伝子が、一度も途絶えることがなく今の私に受け継がれ、更に子供に受け継がれ、最近生まれた孫に受け継がれている。
奇跡の連続なんだと!!
いつもブログを書くときに考えることは、自分の頭の体操であり、誰かの役に立てているかもしれない等と考えながら、備忘録的に記憶やアイデアを文字に起こしています。
だから、ブログを書き続けることで、私という人間がその時々で何を考えどう判断して生きていたのかが分かります。
自分のブログを読み返しては推敲もしていますので、以前書いた内容が変更することもしばしばあります。しかも紙と違ってデジタル化の最大の特徴は、サーバー上にアップしたデータが消えないことです。
漫画家手塚治虫さんの長女 赤塚不二夫さんの長女、水木しげるさんの次女が、仲良く対談共著本を出版しています。
「ゲゲゲの娘、レレレの娘、ラララの娘」その中で、赤塚不二夫さんの長女がこんな事を話していました。
「生きているうちはね、親子の会話ってないんです。今だったら生きていく上で抱えている悩みとか、父に相談したいとおもうけど、もうそれは出来ないでしょ。
だから作品の中で父が何を考えて、悩んでいたのか、大人になった自分が探す。必死になって生きていた人だから。
まけてらんないな、っていうメッセージは常にもらいますよね、作品から」
これを読んで、私が書くブログも、未来の子孫にとって、先祖の一人の人間が残す意味のあるものとして存在しうるのかも知れないなあ、と考えるに至りました。
文才の無い素人の私ですが、これからも様々なテーマについて考え、文字にして書き続けようと思います。
ブログは、過去への道しるべであり、生きていた証でもあります
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