日常的に使う頻度の高い言葉にコミュニケーションという言葉があります。


私たちの生活に馴染んでいるとても便利な言葉ですよね。職場や家庭など様々な場面で登場します。


でも場面によってその言葉のニュアンスは変わります。




子供の頃、家の中にあったガラクタを、家の前の狭い道路に並べて遊んだものでした。


風呂敷のようなシートを敷き、その上に、カラフルなビー玉、使いかけの消しゴム、壊れかけたミニカー、お土産にもらった東京タワーや鎌倉の大仏の置物等々を並べ、通りすがりのご近所さんに勝手に販売していたのです。

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今思えば、恥ずかしいことをしていたのだと思う反面、自分ながら当時のその行動力に感心します。

 

小学校低学年の児童ながら、教わるでもなく一対一の対話からモノを売るという行為に興味をもっていたのです。


きっと近くの駄菓子屋さんでのやり取りを見よう見まねしていたのだと思います。

 

 

それから随分時間が経って、大学で受けたマーケティングの授業でコミュニケーションビジネスの存在を知り、仕事として携わるためには広告会社で働けばなんとかなると勝手に思い、就活を始めたのです。


小学生の頃に店らしきものをオープンlolさせた経験が将来の方向性にブレが生じなかったように思います。

 

 


広告会社で働いているときに一番気になった言葉がこのコミュニケーションでした


我々のビジネスはコミュニケーションビジネス。いかに消費者とのコミュニケーションを円滑にして多くの人に商品を購入してもらうのか。

 


そんな広告会社の使うコミュニケーションという言葉にはいつも違和感を持っていました。


「コミュニケーションなんてしていないじゃないか!」ってね。

 

 

身近な場所で使うコミュニケーションという言葉

家族のコミュニケーションは大事

夫婦のコミュニケーションは必要

成長期にある子供と父親とのコミュニケーションは特に大切

 


私にとってのコミュニケーションは一対一が前提なので、相手の顔が見える
コミュニケーションはとても納得できる言葉なのですよ。

 

 

そして、違和感を解消するためにこのように区別したのです

 

-広告会社で使うコミュニケーションとは、常にメディアを介しての片方向であり最大公約数的に十把一絡げを実現するために使う手段

 

-身内や友人とのコミュニケーションは一対一の双方向でありお互いの理解を高めたり個性を尊重したりするために使う手段

 

 

今や広告の世界ではインターネットを介しての双方向が主流になっています

 

実は対話で繋ぐコミュニケーションビジネスはとても時間がかかりで非効率です。


でもマーケティングは一対一のコミュニケーションから始まったのです。



コトバンクによれば、コミュニケーションとは、言語、身ぶり、画像等の物質的記号を媒介手段とした精神的交流のこと。又は、社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。



その語源はラテン語で
「分かち合う」だそうです。



私が日常的に使う「コミュニケーション」という言葉の意味も「分かち合う」に近いニュアンスで使っていますが、皆さんはどのような意味で「コミュニケーション」という言葉を使っていますか?